第81話 覗くもの  嗚蛇化尾
私が部屋で寝転びながらテレビを見ていたときの出来事です。

私の部屋にはテレビが部屋の出入り口のすぐ横にあります。
そこで不思議なものみてしまいました。

普通にテレビを見ていたときです。
突然なにか視界にはいってきました。
それは目の前ではなく
部屋の入り口の方でした。
部屋のとは襖なので普段は開けっ放しにしています。

人が通れば見えるのですが、その時はなにか違ったのです。
普通人物の頭は立っていれば
地面から縦垂直線上にあります。

しかし、そのとき私が見たものは出入り口の襖から横方向に
でた、頭部が見えたのです。

顔は見えませんでした。が、私が気づくとそのまま横方向に
ぐっと引っ込めてしまいました。

はじめは誰かのいたずらと思ったのですが、
家族に聞いてみてもその時は私の部屋にだれも近づく人は
いなかったそうです。

なんだったんでしょ。一体。

でも、私には子供のような感じがしたのですが・・


第82話 あいさつ チェリー
身留苦さん、第三管理人さん、こんにちわ。
前に投稿させて頂いた時に「母が経験した“予感”についてお話します」と言っていたのですが、
その前にそれに関連する伯父(母の兄)の話をさせて頂きたいと思います。

伯父は数年前に長い闘病生活の末、若くしてガンで亡くなりました。
(告知はしていませんでした。)
最後には全身に転移していたのでベッドで寝たきりでした。
やはり病室でじっと寝ているのは退屈だし、苦痛だったのでしょう。
親類や友人達が遊びに行くと非常に喜び、帰る時にはいつも部屋を出るまで
「有難うな。また来てくれな。」と声を掛けていました。

そんなある日、よく顔を出してくれていた伯父の親友が帰る時に伯父がこう言ったのです。
「ありがとうございました。」
母はその今までにない丁寧な言葉遣いに、すごく嫌な感じがしたそうです。
まるで最後の挨拶みたいな…。
伯父は本能や直感みたいな部分で、解っていたのでしょうか?

それから間もなく、伯父は他界しました。
医学の専門的な事はわかりませんが、
いわゆる「数値的に見て、もう生きているのが不思議な状態」だったにもかかわらず、
残していく幼い娘達が心残りだったのか、絶え絶えの息の中で何度も「ゴメンな、ゴメンな」と繰り返していました。
見かねた主治医が「もう楽にしていいよ。休んでいいんだよ。」と優しく声を掛けてくれたのですが、
その直後「もういいの…?」と言って静かに息を引き取りました。

私にとって、目の前で人の命が終わる瞬間を見るのは初めての経験でした。
生への執着や残していく者への想いの強さを目の当たりに出来たと同時に、
どんな難しい話などよりもダイレクトに、ストレートに「生命の尊さ」を教えられました。
そして生と死にまつわるちょっと不思議な体験もさせてもらいました。
それについてはまたあらためてお話させて下さい。

第83話 きぬうねいねこ 森の人
私が中学2年生の時、部活でコックリさんが流行りました。
部員の中で2人霊感の強い子がいて、
その子達と一緒にやるとスイスイ10円玉が動くので面白がってやってました。
何回目かの時、コックリさんに名前を訊くと、『きぬうねいねこ』と名乗ってきました。
名前を名乗ってきたのは初めてで、その後も何回か来てもらいました。
一度なぜ死んだか、と訊いてみたのですが、
返事が私達みんなが期待していたとおり『こ・ろ・さ・れ・た』というものだったのも妙に嬉しかったのを覚えています。
しかし何回も呼んだせいか、『いねこさん』はなかなか返事をくれなくなってきました。
それでも気にせず『いねこさん』ばかり呼び出してたある日、
何も質問をしていないのに10円玉が勝手に動き出したのです。そしてその10円玉が動いていた先は…
こ・ろ・し……
ここまで来て、誰からともなく10円玉から手を離してしまいました。
すぐに拙い!と思ったのですが後の祭りってヤツでした。

取り敢えず10円玉を使わなきゃ、ということになり、
学校で唯一お金が使える公衆電話に10円を挿入してみたところ、何度入れても戻ってきます。
話し合った結果、かなり不謹慎ながらコンビニの募金箱に入れることになりました。
そして次の日、部室に保管しておいたコックリさんの紙を持って部員全員で河原へ行き、
ちぎれるだけちぎって塩をふった物を川に流しました。
そのとき何の偶然か河原に落ちていた御札にビビリつつも、
その後部員全員に影響が出ることはありませんでした。
コックリさんもプッツリやめました。
第84話 噂のトンネル 夜鬼
あ、そうそう。私の住んでいるK県に変な噂のあるトンネルがあるんです。
今はほとんど使われてないんですけどね。
そのトンネルの入り口には一体の地蔵があって、
トンネルに入る時、地蔵の首がない場合があるらしいのです。
その首のない地蔵を見てトンネルに入ると・・・・・・
あとはご想像におまかせします(苦笑)

やはり気になりますか(笑)
実は噂がいろいろあって何が起こるのかわからないのです・・・
トンネルを出た時、首がなくなってるとか、事故を起こすとか、呪われるみたいな。
ちょっとした心霊スポットになっています。
第85話 匂い kon
ある時、私はふと自分のすぐ側で嗅ぎ慣れない匂いがするのを感じた。
そしてそれは どうも自分の背中のほう、というより後頭部のほうから出ているような感じだった。
奇妙なことにその匂いを感じてすぐ、私は「床屋」のイメージを思い浮かべた。
「とするとこれは多分床屋かどこかで嗅いだ事のある匂いなのだろう。」
私はそう結論付けたが、なぜ急にこんな匂いを感じるのかは分からなかった。
2〜3日後、私は理容師協会からのバイトで、頭髪モデルみたいなことをやることになった。
その時のテーマは「ツイストパーマ」とかいう髪型らしく、私は生まれて初めて
パーマ用の薬液を頭に付けた(というか付けてもらった)。
そのとき、ツンとした パーマ液の匂いを嗅ぎ、初めてあのときの匂いがこの匂いであることを知った。
しかし、なぜこの匂いをあの時突然感じたのか、よく考えてもやはり分からない。


第86話 事故車の怪その1 童子
去年の夏、父と弟と私で怪奇スポットの特集番組を見ていました。
私はビビリの弟に「おまえも行ってこいよ!」とからかっていたら父が止めるのです、
私は調子に乗って冗談ぽく
「父ちゃんもビヒリかーっ?」と言ったのですが父は真剣な顔になり
「うちでもあんな事があっただろう」と話し初めました…
そうです、うちには心霊現象があったのです。
しかしそれは十数年前の事だし、部分的にしか聞いてないので記憶もうすれ、
ぶっちゃけ家族の勘違いと思いこみの産物なのでは?と考えていました。
しかしそれはむしろ私の勘違いだということを知るのです。。。
第87話 事故車の怪その2 童子
…ある日うちの庭にパーツ取り用の事故車を置く事になりました
しばらくたち弟が、人の足だけが歩いてるのを見て
それからまたしばらくして兄が家の前で消える人を見たり(数回)しました。
それから兄の部屋では音が聞こえて寝つけなくなり
現象は徐々にひどくなり家族が金縛り、ラップ現象、感じる、見た!ところまでいきました。
最初の方は家族も信じていませんでしたがしっかり見たと言われると信じざるえないので
知り合いのつてで霊媒士おばちゃん登場!

第88話 事故車の怪その3 童子
そのおばちゃんはもっともらしい先祖にまつわる怨念因縁のような話をして
一部あっていそうな所もあったので信じて、言われた通りの事をしました。
しかしまったく変わらずで呆れてしまい様子を見る事にしました、
その後母が昼間兄の部屋でうたた寝してて何者かに手を握られ、起きても誰もいなかった事があって
本物の霊媒士を探し家族旅行と称して行き
その時初めて事故車の事を言われ徐霊方法を教わり、実行するとおさまりました。

事故車は最初人身事故のモノではないと言われてましたが
車屋に返す時にやっぱり人が死んでる車だという事がわかりました。

第89話 事故車の怪その4 童子
最初の霊媒士オバチャンの話は、
ひいジイチャンの代まで先祖を大事に扱っていたのにジイチャンの代になって墓参り、線香などを怠った為、
戒めに次の次の代の長男(兄)に憑く事になったらしいです。
(確かに先代は先祖を大事にしていてそれに比べれば大事にしなかったかもしれませんが
普通に線香も墓参りもしていました)。
あと神様がいないか?と言われ、
庭にある石でできた小さな家があってその中に陶器できた小さな狐の置物を祭っていたのですが
(由緒正しい物でなくひいジイチャンが趣味で置いた物)それだと思い完全に信じたらしいです。


今聞けばけっこう怪しい話なのですがあてはまる内容もあったので
言われる通り石の家の置く方角を東にして狐の置物をきれいに洗ったり、
墓参り、仏壇に線香を毎日したりしたのですが結局変わりはありませんでした。
第90話 事故車の怪その5 童子
事故車は叔父さんが車好きで知り合いの車屋から部品取り車としてもらってきたのですが
いろいろ車屋を回ってきたものだったので詳しくは調べてなかったらしいです。
そんなにぐちゃぐちゃではなくけっこうきれいだったので
それ(人が死んでる)が原因だったとは気づかなかったらしいです。
私もそれを知ったのが父の話からです。


どこか忘れましたがくえん寺とかいう山が丸々お寺になっている所に行って霊視?してもらいました。
そこで初めて事故車が原因だと知り処分したらしいです。
そして教わった徐霊方法を実行して治まりました。
霊媒士が家に来てお払いはしてないので車がどうなったかはわかりません。