二次被害    身留苦



いっぺん詐欺に遭った人のリストが出回る理由は、
何回も引っ掛かる人がいるってことでしょう。
二次被害に遭うなんてとても恥ずかしいことだと思うんですけど。

二次被害に遭った人のインタビューを何度か見ましたが
自我が確立しておらず、人の話に引き摺られてしまうようです。
ついすがってしまった、などとぬるいことを言っています。

画面に呼びかけたくなります。

おーい。
決めるのはあなたでしょう。
急いで決めて下さいと言われても、決めるのはあなた。

決断を他人に委ねて、自分の頭で考えられない人、としか思えません。
知能が低いのか。
意志が弱いのか。
そこまではわからないけど、確かにそういう傾向があると、
詐欺師にしてみれば一般人を虱潰しに当たるよりは、
いっぺん詐欺に遭った人を当たる方が効率がいい。
何回も引っ掛かるカモネギが必ず混じっている、ということですね。

そりゃあ詐欺師の側が一番悪いんですけど、
学べない者もまた、愚か過ぎる、甘過ぎる、と言いたくなります。
もちろん詐欺師がパターンを変えて来るのを前提に言ってるわけで、
違うやり方で来られたから二次被害に遭ってしまった、というのは言い訳です。

私は「人を疑え」と言っているのではありません。
持ち込まれたそのうまい話があり得るのか、成り立つのか、
それを自分自身の頭で組み立ててよく考えてみよう、と提案しているのです。
返事を早く、入金を早く、と迫られたら、逆に遅らせて熟考するくらいでないと。

禁治産者でないにもかかわらず理解できないってですか?
であればひたすら猜疑心の強い人間となって生きていくか、
二次被害どころか、三次被害、四次被害、五次被害.....に遭い続けながら生きていくしかないでしょう。

何度も騙される者がいるから騙す者が絶えない、というのも一つの真理かもしれません。