第49話 そろばん塾を覗くとそこは・・・ 東雲 与 
初めまして。お初にお目にかかります、東雲と申します。
私には霊があまりみえません。その代わりといってはなんですが、声をよく聞きます。
そう言った話を友達としていたらこのサイトを勧められて好奇心で来させていただきました。

今から書くのは私が初めて霊を見た話です。
小学6年生のころの話です。
そのとき私はうあぎの飼育担当で遅くなり、一人でとぼとぼと家に帰っている途中でした。
帰る途中にそろばん塾があるのですが、その日はなぜかその教室の中を見たくなって、
ついつい道路側にある窓からこっそり覗いていたんです。

すると、中ではそろばんじゃなくて、子供をすごく叱りつけている母親と泣いている子供が見えたんです。
(あれ?おかしいな。ここの窓の向こうは塾なのに。)
そう思いました。
少し怖くなって窓から離れようとしたそのときに、その母親が私に気づいたんです。
気づいたとたん私の方に走り寄ってきて、こう言いました。

「あんた、私がみえるのかい?」

そこから私は家に帰るまでの記憶はありません。

だた、私の母に聞いたところ、私が帰ってくる1分ほど前に、なぜか私が帰ることを知っていたらしくて、玄関で待っていたそうなんです。
それからすぐに私が帰ってきてびっくり!!
なんと私の後ろからものすごい形相で走ってくる人を見たと言うんです。
私が家に着いたとたん消えてしまったと言われて、ものすごく怖くなりました。

私はそれ以前にも何度か声を聞いていたんですが、いつも害がなかったので今回の時はすごく泣いたことを覚えています。
この世にはやさしい霊もいるけど、こわい霊もやっぱりいるんですね・・。