第46話 いろいろな偶然の一致 BENIKA | ||
恐怖体験というわけじゃないんですが聞いて下さい。 私の友だちのYちゃんはいろんな意味で、私と似ているところがあるのです。 一つ目は、片親というところです。 訳は違うのですが、YちゃんはYちゃんが4歳のときに、お母さんが亡くなっていて、 私は父とは一緒に住んでいません。 二つ目は、同姓同名がいるということです。 私の父の名前と、Yちゃんの叔父さんの名前が全く同じなのです。 しかもその二人は同じ高校で、年が一つ違いだったのです。 (私は母の名字で名乗っているので父と違います。) 三つ目は、互いの曾祖父が○○長というところです。 Yちゃんの曾祖父は消防団長で、私の曾祖父は村の村長だったのです。 四つ目は、緑のドレスを着た女性の話です。 これは、Yちゃんが3歳くらいのことなのですが、夜中にYちゃんは突然目が覚めたそうです。 そして隣で寝ているお兄さんの方を見ると、ヨーロッパ風の緑のドレスを着て、 淵の大きい帽子をかぶった女性が見えたと言うのです。 Yちゃんは怖くなって、お母さんのところに行って、また再び眠ったそうです。 この話は私が高校2年生になって聞いた話なのですが、 私もこの話を聞く何日か前に夢の中で、そのような女性を見たのです。 私達は互いに絵で描いて見せっこしたのですが、ほとんど同じだったのです。 五つ目は、不思議な体験をするようになった年齢です。 私は小学生の頃と高校生になったあたりで、Yちゃんは小学生の中学年 (事故に遭いそうになって後ろから誰かに引っ張られて助かったというやつです。)と、 私と同じく高校一年生になった頃です。 しかし最近は互いに全く見なくなりました。 Yちゃんは大阪出身で、本当なら今頃大阪の学校に通っているはずだったのですが、 お母さんが亡くなって、Yちゃんのお父さんの出身地である愛媛に来たのだそうです。 もしYちゃんのお母さんが生きていれば、私とは一生会わなかったと思います。 私は高校に入って仲の良かった友だちと別々になってしまって、 もしYちゃんがいなかったら多分、独りだったと思います。 偶然の一致がいろいろあって今でも不思議に思います。 長くなってすみません。
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