第32話 を見た話その1 レイナ
私が一番初めに見た幽霊は恐山体験ですが、本当は幼稚園のときの「鬼」なんですよ。
でも「鬼」って妖怪ですか?

鬼を見たと言うのは…
小さい頃は祖父母と一緒に寝ていたんです。
朝4時頃の事です。
祖母が ガス釜にスイッチを入れに起きました。
(家は朝はガス釜でご飯を炊いて
夜は炊飯器で炊いているんです)
その物音で目が覚めた私は、時計を見ようと
枕元を見ると、なぜかロウソクが2本立っていて、火が点いていたんです。
何だろうと思って、ふとロウソクの上を見ると、壁から黒い色の鬼が
私を見下ろしていたんです。
鬼の頭には鉢巻がしてあって、さながら
丑の刻参りのような雰囲気でした。
ビックリしてすぐ布団にもぐったんですが、次に見上げるとロウソクも
鬼も消えていました。
顔が出ていた高さは、2m以上の場所で顔は以外と小さかったです。


そうなんですよ。丑の刻参りみたいだったんですが、そう見えたのは
2本の角があったので、それがロウソクの代わりのように。
角も黒かったです。黒かったというか、黒光りというか…
表面がツルツルしていたのが印象的でした。顔もシワとかはあったんですが
何て言うのかな…人間で言う「あぶらぎっている」か「テカっている」
という表現です。
呪われるにしても、幼稚園児が何をしたって言うのか…。
心当たりがないんですよね。私の前世とか何かしたんでしょうか?
前、前世占いをしたら私の前世は江戸時代、奉行所に勤めていたらしいです。
第33話  を見た話その2  管理人
レイナさんが呪われているともかぎらないですよ。
なんかで読んだ記憶があるんですが、
家に使っていた柱が、藁人形を打ち込んでいた木から
伐採した物だったため、異変が起こったという話がありました。
おうちが昔、神社の境内だったってことはないでしょうけど、
心当たりないんですよねえ。
第34話 を見た話その3  レイナ
ちなみに祖父母の部屋は昭和62年に増築した部分です。
昔勝手口があった場所で、あと土間なんかもあったそうです。
そこでご飯の煮炊きをしていたそうな…。
神社はすぐそばにあります。直線距離で100m位、私の部屋から見えます。
方角は南南東。悪い位置ではないと思いますが、丑の刻参りには
杉の木がたくさんあるのでぴったりかな?でも釘を打つ音は聞いた事はないです。
その神社には色々祭ってあります。なので初詣には何カ所も回るのです。
まず本殿にお参り。次が山を崇める場所でお祈り。
杉林の中にある、馬やら他3つの巨大石碑(高さ2m〜3m)をお参り。
杉林を抜け道路を隔てて、又石段を登り、2つの社。何を祭ってあるかは
忘れましたが、地図では薬師堂って書いてます。10円でも最低70円は使います。
その代わり7つのお願い事が出来るので便利ですよ。
霊道なのかなとも考えたんですが、家と神社を結んでも特に何もないんですよね…。
第35話 鬼を見た話その4 管理人
うわ。
なんと神社から100mと近接したおうちだったんですか。
それもかなり大きな神社のようですが。
窓から神社が見える人はそうそういないと思われますし、(苦笑)
神社と近い、という所に鬼出没の原因があるような気が。。。
丑の刻参りの儀式は現在よりも過去にさかのぼって考えたほうが
いいかもしれないです。
今のように電話もなくテレビもなく車もなく探偵社もなく、
女性の地位がとても低かった時代。
鬱積する怨嗟の感情のはけ口が、相当数呪術に向かったであろうことは、
想像に難くありません。

昔、丑三つ刻にその神社の境内の杉の木に向けて、
哀れな女の釘を打つ音が、 かーん、かーんと響いていたのかもしれませんね。。。